道端の花々

新緑が日増しに色濃くなり、夏日となる日もちらほらと出始め、春から初夏へと季節が移り変わりつつあることを実感していた今日この頃。
一昨日から昨日にかけての急激な冷え込みに、慌てて冬物を引っ張り出してきた人もいたのでは!?

今日の所沢は、気象庁によれば4月中旬並みの気温とのことで、昨日より5度近く気温も上がり、風もなく穏やかないいお天気に。

ご近所のスーパーに買い物へ行った道すがら、道端で見かけたのがこれらの花々。

ナガミヒナゲシ
帰化植物で、1960年代に初めて都内で繁殖しているのが確認されたそうです。
オレンジ色に咲く花は、見るからにかわいらしいのですが、繁殖力はかなり旺盛で、都市部では至る所で繁殖し、農地へ侵入すると防除するのが困難なため、農家からは目の敵にされているとのこと。
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ヤグルマギク
観賞用として明治時代にヨーロッパから日本にやってきたそうですが、病虫害も少なく丈夫なため、またたく間に帰化植物として野外でも繁殖するようになったのだとか。
ヨーロッパでは麦畑に侵入すると麦の収量を激減させるとして、かなり恐れられている雑草とのこと。
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ユウゲショウ
ヤグルマギク同様に、明治時代に観賞用として日本にやって来たそうです。
和名の由来は“夕方に開花することから”とのことだったようですが、ご覧の通り現在は“昼間から咲く”ようです。
ナガミヒナゲシやヤグルマギクとほぼ同じような環境で見られるのですが、畑の作物にあまり悪さをしないのか、“彼ら”ほど農家に嫌われてはいないようです。
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スミレ
石畳の隙間から顔を覗かせていました。
可憐な印象のスミレですが、実は案外丈夫な植物でコンクリートの隙間などでも生育できるとのこと。
上記の3種とは異なり、帰化植物ではなく日本古来の植物で、北は北海道から、南は屋久島まで広く見られるそうです。
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セイヨウタンポポ
逞しさという点では、群を抜いている印象です。
名前に“セイヨウ”と付くことからもお分かりのように、帰化植物です。
花も葉も根も食用になるとのことで、物は試しにと食べてみたこともありますが…
ただひたすら「苦かった。。。」という印象しか残っていません(^^;
よく見ると、花よりも綿帽子状の実がついている茎の方が、背が高いことに気付きます。
実はこれ、繁殖力を高める手段の一つとして、より高い場所から広範囲に種子がばらまかれるようにと、花期が終わると茎が高く伸びるようになっているのだそうです。
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今回ご紹介した花々は、道端のいわば過酷な環境下で生育していた植物でした。
スミレのように人々から愛され、うまく共存できているものがある一方で、帰化植物の多くは駆除の対象とされているんですよね。
草花には悪意がないだけに、ちょっと切なく思います。

この記事へのコメント

2019年05月03日 23:30
ナガミヒナゲシは我が家の近所にもはびこっていて、時折敷地内でも見かけるので、その都度引っこ抜いています。
きれいだとは思うのですが、繁殖力の恐ろしさは耳に入ってきているので。
ユウゲショウは勤務先の敷地内で見かけます。
やっぱり外来なんですね。
スミレはこの春にホームセンターで2株買って庭に植えました。
今までも近所の原っぱで採取して植えたことがあるのですが、けっこう根付かせるのは難しいと感じました。
今度はどうかな。
タンポポの茎が着果後に伸びるというのは驚きです。
自然はすごいですね。
とんび
2019年05月25日 22:39
りうさん、こんばんわ。
お返事が遅くなり、申し訳ありませんでした。

ナガミヒナゲシは、一旦蔓延ると撲滅が困難とのことなので、りうさんがされているように、種をまき散らす前に引っこ抜くのが正解なのでしょうね。
見た目が可憐なだけに、ちょっと切ない気もしますが。。。

ユウゲショウについては、最近あらためて観察してみて気付いたのですが、花は“昼間どころか早朝から咲いている”ということ。
名前の由来と実態が、かなりかい離しているようです(^^;

スミレですが、かつて我が家の隣には砂利敷きの駐車場があって、その一角にスミレが群生していたのを憶えています。
石ころだらけのその場所は、植物にとって恵まれた環境とはとても思えなかったのですが、スミレにとっては案外居心地が良かったのかもしれませんね。

自然の奥深さを、垣間見た気がします。

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